持ち込み企画の採用可能性を上げる6つの方法。出版社はここを見ている!
[voice icon=”https://www.focusonmi.com/wp-content/uploads/2020/01/JPEGイメージ-5.jpeg” name=”AMI” type=”l icon_yellow”]持ち込み企画の採用可能性は1%以下と言われています。現場を見ると採用率はそんなに低くありませんが競争率が高いことは確か。採用可能性を上げることはすべてやりましょう![/voice]
①あいさつを丁寧に書く
出版企画書を送る際、郵送であれば手紙を添える、メールであれば本文をできるだけ丁寧に・自分の言葉で書いて送ります。
どなたかが挨拶状のテンプレートを配布しているらしく、「最近みんな同じ文面の挨拶状が入っている」と笑っていました。
どれだけいい企画でも、あいさつ文がコピペでは残念です。
出版企画書は複数の出版社に送るのが当たり前だし、編集者もそれをわかっているけれど、できるだけそれを感じさせない工夫が必要です。
会社の採用面接と同じように、どこでもいいから数うちゃ当たるっしょwという人より、御社が好きだから一緒にやりたい!という人と仕事したいに決まっています。
できれば、その出版社で売れている本の感想を簡単に添えるといいですね。
ちなみに私が使っているあいさつ文は有料noteに書いています。
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②企画に合った出版社を選ぶ
あなたが出したい本と同じジャンルの本を出版している出版社を選びましょう。
日本には3000社ほどの出版社がありますが、その多くは専門書系の出版社です。
例えば、医療系専門の出版社に持ち込んでも、採用される可能性はゼロです。
持ち込む出版社を選ぶ方法は簡単です。
書店に行って自分の本が置かれると思われる棚をチェックし、出版社名を調べればいいのです。
調べてもよくわからない、その時間がないという場合は、持ち込み代行業者に依頼しましょう。
お金はかかりますが出版プロデューサーに依頼すれば、知り合いの編集者に企画書を送ってくれます。
また、無料(成果報酬制)のNPO法人企画のたまご屋さんに送るのもおすすめです。
③出版社が決めた持ち込み方法に従う
出版社ごとに「企画は郵送で送ってください」「webフォームから送ってください」など持ち込み方法を定めている場合があります。
その方法に必ず従うようにしてください。
「当たり前だろ…」と思われるかもしれませんが、これが守れていない人が多すぎるんです…!
きちんと手続きに従って送ってくれるだけで、きちんとした人だな!と私などは思っていましたね。
「メールで送るなんて無礼! 脚を使え」などと教えている出版プロデューサーがいるらしくて仰天するのですが、突然訪ねてこられても迷惑です…。
④部署名できれば担当者名を明記する
宛名を入れる理由は、開封してもら可能性を高めるためです。
持ち込まれた出版企画書はほとんど見てもらえないので、とにかく中身を読んでもらうための方策です。
本の奥付(最後の発行元や発売日が書いてあるページ)を見ると、編集者の名前が書いてある場合があります。
「自分宛てに届いた出版企画書は目を通すようにしている」という編集者もいるので、見てもらえる可能性が上がるでしょう。
もちろん、その編集者が作った本の感想を添えて…。
もし編集者の名前が分からなければ、部署名だけでも構いません。
例:「実用書編集部御中」「文芸書編集部御中」
⑤不採用になってもお礼をする
出版企画書を送っても、残念ながら返事がない場合がほとんどです。
もし不採用だとしてもお返事をくれた場合は、必ずお礼メールをしましょう。
「くやしーー!なんで不採用なんだよ…」とそんな気分になれない思いますが、ぐっとこらえて…。
なぜなら、「いい人だな」と印象に残れば、またチャンスがあるからです。
編集者の仕事柄、「今は新しい企画に手を付ける余裕がない」というときもあれば、「大至急、今すぐに企画が欲しい!!」というタイミングもあります。すぐ企画が欲しいときに思い出してもらえたら「あの時は断ったけど、一緒にやりませんか?」と声がかかる可能性があります。
そんなとき、気分よく仕事ができそうな人を選ぶ可能性は十分考えられます。
礼儀正しさ、人柄のよさなんて本には関係ないと思いますか?
とんでもありません、編集者は半年くらいの時間を著者とじっくり向き合って過ごすわけですから、人柄はものすごく大事です。
いくら実力があっても嫌な人とは絶対仕事したくありません。
⑥過不足なく出版企画書を書く
企画自体はよさそうなのに、明らかに出版企画書に手を抜いているなとわかる人がいます。本当にもったいない!
毎日大量の出版企画書を見ている編集者ですから、手抜きは一瞬で見抜きます。
誤字脱字だらけだったり、途中までしか書いていなかったり、ブログのコピペ丸出しだったり…。
「そんな凡ミスしないよw」と思うかもしれませんが、いえいえ、こういう出版企画書たくさんあります。
うまい・下手ではなく、丁寧に熱意を込めて書かれた出版企画書は心を打ちます。
根性論・マインド論は苦手ですが、やはり最後に心を動かすのは情熱です。これは本当です。
書き上げた出版企画書は、是非何度も見直してください。
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おわりに
編集者は出版企画書を見ない、と言いますが実際はそんなことはありません。
私見ですが、よい編集者は持ち込み企画もしっかり見ている印象があります。
持ち込みの成功可能性は出版企画のよさにかかっていることは間違いありませんが、ささいなミスでチャンスを逃さないために、以下の6点を再度チェックしてください。
- あいさつを丁寧に書く
- 企画に合った出版社を選ぶ
- 出版社が決めた持ち込み方法に従う
- 部署名できれば担当者名を明記する
- 不採用になってもお礼をする
- 過不足なく出版企画書を書く
あなたの出版がうまくいくことを願っています。