美容本を出版したい!編集者が教える本を出す方法
健康的に美しくなる方法を出版したい、という女性がいました。もう、説得力抜群の美しい人です。 すでに雑誌に連載も何本も持っているし、ファンも多かったので、余裕で通るものと思っていました。 しかし… 女性編集者は私が持参した写真と、企画書を見比べて言いました。 「ふーん、きれいな人ですね。この人いくつですか?…36歳ね、それじゃあ無理ですね」 年齢で判断するのかっ!とやや憤慨しつつ、もっと若くないとだめということか?と尋ねると、 「違いますよ。若すぎるんです」 編集者曰わく、自分自身の美しさを証拠とする美容本の場合、36歳では何の説得力もないのだと言われました。読者には、まだまだその年齢ならきれいで当たり前でしょ?と思われてしまうのだそうです。 例えば、美肌革命で一大ブームを築いた佐伯チズさんは、同タイトルの本を出版されたとき70歳くらいだったと思います。ご高齢なのにこの美肌!と、誰もが驚き、みんながそのメソッドを真似しましたね(私も)。 年齢との「ギャップ」が、まずは驚き、そして強い説得力を読者に与えます。 最近は小学生でも出版していたりしますが、それも「こどもなのに、こんなに深い(ように感じる)こと言って!」というギャップです。中年上司がまったく同じことを言っても、「うんちくウザっ」としか思わないかもしれません。(笑) もし、「(このメソッドの効果は)私が証明します」という本を出したいなら、ギャップをねらう必要がありそうです。 ギャップは、年齢だけとは限りません。美容本でいえば、例えば、アレルギーでボロボロだった肌や、不摂生な生活なのに美肌になった、などもありです。 ただ、ギャップ以上に大切なのは、再現性の高さです。誰にでもある程度効果のある方法でなければ、実用書として出版には至りませんので、ご注意です! ちなみに、冒頭にお伝えした女性は、これで方向転換をし、レシピ本でデビューしました。今でも美容にきくレシピを多くの人に伝えています。