本は丁寧語で書く?ですます・である…?本の編集者おすすめはコレ!
[voice icon=”https://www.focusonmi.com/wp-content/uploads/2020/01/JPEGイメージ-5.jpeg” name=”AMI” type=”l icon_yellow”]初めての出版、どんな文調で書くか迷いますよね?大丈夫!これを読めばもう迷いません[/voice]
大きく3つの書き方がある
- です、ます調(敬体)
- だ、である調(常態)
- 会話調
このうちのどれかで書かなければいけない、という決まりはありません。
ただ、絶対に守らなくてはならない基本のルールは「一冊の中ではいずれかに統一する」ということだけです。
です、ます調
文末を「~です」「~ます」で統一する書き方です。
丁寧な印象を受けますが、少しまどろっこしく感じる場合も。
です、ます調は退屈になりがち
もっとも無難な「です」「ます」調ではありますが、丁寧ゆえに一本調子で退屈になりがちなのが難点でもあります。
そこで、あえて体言止め(※)を入れたり、箇条書きを入れたり(箇条書き部分は「です」、「ます」をつけなくてOK)してリズム感を出します。
※体言止めの例
2020年はこれまで250年間続いた地の時代が終わり、風の時代へとシフトします。風の時代のキーワードは精神性。
↑この「精神性」のように名詞で終わる文章です。
ただ、使いすぎるとかえって読みづらく、報告書みたいな文章になるので注意!
[voice icon=”https://www.focusonmi.com/wp-content/uploads/2020/01/JPEGイメージ-4.jpeg” name=”AMI” type=”l icon_yellow”]体言止め使いまくる作家さんに指摘したら「根拠を出せ!」って怒られたなぁ…。読み辛いからだよっ![/voice]
また、基本は 「です」「ます」だけど、あえて 「話し言葉」を混ぜるケースもあります。
例えば、
- 「ちゃんとする」(正しくはきちんとする)
- 「すごく大きな」( 正しくは とても大きな)
- 「でも」( 正しくは しかし)
「 」内のような言葉はおしゃべりに使う言葉で、文章には使ってはいけないとされています。
ただ、親しみやすくて軽妙な文章になるのであえて使うことがあります。
このブログも話し言葉を結構使っています。
基本は「です、ます調」でOK
特に最初の出版だと、丁寧さや無難さを求められることもあり、「です」「ます」調で書くことがもっとも多いです。
編集者から特に指示がなかったり、あなた自身に強いこだわりがなければ 「です」「ます」調 で書けば問題ありません。
ブログ発の本ならブログと同じ口調で
ブログが人気でそれをベースに本を書くことになった場合は、ブログと同じ口調を使ったほうがいいことも。
例えば、ブログで
「君はどうよ?」
のような砕けた調子で書いているのに、本になったとたん
「あなたはどう思いますか?」
になっていたら…。
もしブログのファンだったら、個人的にはがっかりします。
だって、その言葉遣いも含めてその人のキャラだからです。
ブログ発の本を見ると、ほとんど「です、ます調」に直されているけど、一度編集者と相談してみるといいと思います。
会話調の本もこれから増える?
少し変わり種ではありますが、最初から最後まで会話文で書かれた本もありますね。
例えば、『嫌われる勇気』がそうです。
Youtubeの勉強系チャンネルや、名著の漫画化が人気なことからわかるように、「難しいことを簡単に」が今注目のテーマでもあります。
これまで固い文章で書かれていた専門的な内容を、おしゃべり口調でわかりやすく書けたなら新たなブームを作れるかもしれません。
まとめ・対象読者に伝わる言葉で
最初の出版であれば、基本的には「です」「ます」調で書けば安心です。
本は読みやすさ第一なので、文体で個性を出すものではないと思います。
ただし、「対象となる読者にとって読みやすい」ことを目指す必要があると思います。
10代の女の子と、70代の男性を対象にするのでは書き方も変わりますよね。
文章ルール上正しいかどうかより、あくまで対象読者に伝わる言葉かどうか?を重視するべきだと思います。
すでにある口調で人気を博していたり、キャラが立っている場合は出版が決まった時には編集者に相談して文体を決めましょう。